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ホットフラッシュ 更年期障害

更年期のホットフラッシュに加味逍遙散がだんだん効かなくなるわけ

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ホットフラッシュといえば、加味逍遙散(かみしょうようさん)という漢方薬がよく使われています。

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この加味逍遙散という処方は、陰陽(ここでは熱と寒)のアンバランスをなくすために冷ます作用のある生薬と温める作用のある生薬を混ぜて配合された処方です。

詳しく言うと「肝気鬱結(かんきうっけつ)が脾の機能を阻害している状態」を改善するもので、現代医学的に言えば「さまざまなストレスが自律神経系に異常をきたし、それにより消化機能も異常をきたしている状態」を改善するということです。

 

更年期障害は、エストロゲンの枯渇により、脳が常に興奮状態にあり、精神のアンバランス、高血圧、また逆流性食道炎や胃炎・潰瘍などの消化器の異常を招きます。

そういうわけでこの加味逍遙散は、自律神経の異常亢進であるホットフラッシュにはよく使われ、実際にホットフラッシュにはよく効きます。

 

しかし、多くの方が経験することですが、それも「だんだん効かなくなってくる」という経験をするようになります。これはどうしてでしょう?

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そのわけを説明しますと、要はこの加味逍遙散はホットフラッシュという自律神経の異常興奮を鎮めることはできるのですが、エストロゲンの枯渇による悪影響と脳の慢性的な興奮による悪影響の二つには対応していないため、いわゆる原因を放置したままの状態になってしまっているからなんです。

例えばガスの火を消化しようにも、直接の火消しも大事ですが、元の燃料供給も断たないと効率が悪いみたいなものです。

 

ホットフラッシュでいえば、「ホットフラッシュ」という末端の現象を治そうにも、その背景にあるいくつかの原因にも同時に対応しなければ効率的ではないということなんです。

これがだんだん効かなくなる原因だったんです。根本的には加味逍遙散に限らず、ホルモン療法なども同じです。そういう意味からいえば何か一つのやり方で治すというのは限界があり、症状の重い方は苦労することが多くなってしまうのです。

 

だからせっかくなら、「エクオール+加味逍遙散」とか「ホルモン補充療法+加味逍遙散」などと複数のやり方を組み合わせた方がいいのです。

(因みに当店では加味逍遙散は使っていませんので・・・)

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