今回はこのようなテーマでお話しします。
奇跡の治療といえば、すぐに快癒した!全く痛くなくなった!とか・・・、長い間病状に苦しむ方にとっては信じがたくも魅力的な言葉ですよね。
中には嘘とも言い切れないものあるようですが、大半は眉唾です。
ここで冷静に考えてみましょう?
例えば「長年悩んでいたものが1ヶ月で治ってしまった」なんてことが本当にありえるのでしょうか?
もし「長年悩んでいた」となれば、それは「病気が成立する体質になってしまっている」ということです。それが何かの刺激で症状がなくなったとしても、それはほぼ例外なく一時的なものです。その証拠にそれはまたぶり返します。
なぜなら何かの刺激で症状が治ったとしてもそれはあくまで外からの刺激による影響であって、病気を引き起こしている体質そのものが改善ができているわけではないからです。
だからその刺激の影響がなくなればまた症状が戻ってしまいます。これをカラダ側から見れば、イビツではありますが「悪い方にバランスをとれている」ともいえるのです。
それをなくす唯一の方法は、「カラダに正しいバランスを覚えこませ、そして自らそれをできるようにしてあげる」ことです。
そういった意味では本当に必要なのは「正しいストーリー性を持った細胞への教育」です。だからきちんと裏付けされた治療体系と最低でも何ヶ月という期間は当然で、それができて初めて「正しいバランスがとれる=治癒」が実現できるのです。
こういうことから見れば、「奇跡の治療」というものは存在しないのです。
もし「奇跡の治療」といわれるものがあって「難病が治った」といっても、すぐ治ったのなら実はその効果は怪しく、時間をかけて治ったのであればそれは本物といえるでしょう。
私の薬局でも早い治癒を望まれることが多いのですが、そのあたりをご理解していただくようにするようにしています。
「急に治るのはダメ」「ちょっとずつ治るのはOK」って感じです。(笑)
ウサギよりカメを選びましょう。