更年期障害に特徴的な症状であるホットフラッシュ(のぼせ)は、実は更年期障害の時だけに起きるわけではありません。
この意味は、ホットフラッシュという現象は更年期障害として出てくるものですが、中には(かなりの割合で)更年期が終わってもホットフラッシュが続く方がいるということです。
60代、70代の方でもホットフラッシュを訴えてこれらるケースは結構多いんです。
でも医学的な定義ではホットフラッシュは更年期障害ですので、病院に行くと「ホルモン検査をしますか?」とか「安定剤を飲んでください」など、きちんとした対応がないようです。60,70代でホルモン検査なんてあまり意味のないことですよね?
そこで私なりの定義では、ホットフラッシュは
①更年期時のエストロゲン枯渇
②エストロゲンを出すための脳の興奮
③それでも出ないがための一過性の大事興奮
という流れで起きると考えています。
一方、当たり前ですが脳はエストロゲンだけに反応する器官ではありませんよね?
精神活動、体を動かす命令などあらゆる働きがあります。それと大事な働きとして「記憶する」という機能があります。
これまた私の仮説ですが、更年期の時にホットフラッシュをしっかり治さないと脳がその働きを記憶してしまうのではないか?と考えています。
そして何年、何十年も②の脳の興奮や③の一過性の大興奮という働きが残ってしまうのだと思います。
だから高齢になっても季節の変わり目や、激しいストレスを感じたりするとホットフラッシュを引き起こしてしまうのだと思います。
だから、もし何年もホットフラッシュがでてしまっている方は将来の予備軍となってしまう可能性が高くなります。
「ホットフラッシュは何年も我慢すれば治る」そうおっしゃる方もおられます。
でも、歳をとっても残るケースがある以上、これはちょっとリスクが高いかなという気がします。
そうならないためにも早いうちの改善が大事だと思います。