子宮筋腫は、30代、40代を超えると大きいものから小さいものまで含めれば、50%以上の方にあるといわれています。
また子宮内膜症は生理のある人の10%以上、さらに筋腫と内膜症との境界があいまいな子宮腺筋症など、これらは女性にとって大変ありがちなご症状ですよね。
これらの病気は体内のエストロゲンの量に関係するといわれていますが、現実には量と暴露時間(子宮の細胞がどれくらいの期間エストロゲンに接しているか?)に関係するのだと考えられます。
またこれらの病名は
・内膜症は内膜の増殖
・腺筋症は筋層内の内膜の増殖
・筋腫は筋層の増殖
と場所に関連したものであり、あくまでも「『切る、切らない』といった外科的な発想である」という認識を持たれるとよいと思います。
問題の根本は、要は「エストロゲンにどれくらい接したか?」ということです。
筋腫、内膜症、腺筋症という症状は、
①原因→②経過→③結果
のうちの結果にあてはまります。
病院での治療の考えでは、
①原因である「エストロゲン量を減らす」
③結果である「病巣を切る」
のいずれかです。
それで上手くいけばいいのですが
①では副作用の問題
③では①と②を放置することでの再発、また切った後遺症(これ慢性腰痛など結構大きな問題です)
などになってしまい困っている人が多いのが現状ですよね。
また特に更年期症状が出てきている場合では、治療法の選択は極端に少なくなってしまいます。
そこで、新たにもう一つの考えを取り入れてみてはどうでしょうか?
それは活血という概念です。
これは子宮や卵巣での血流を川の流れに例えると
・上流のような清流であればエストロゲンも組織周辺でたまりにくい
・下流のような淀んだ流れであればエストロゲンは組織周辺でたまりやすい
このような関係から、血流を改善するのです。そうすれば、①の問題も②の問題、しいては③の問題にも善処できるのです。
ピルでの対応や、経過を観察している人、またすぐにではないが手術を検討している人
こうした方はまず活血を最優先して欲しいと思います。
西洋医学が本当に必要なのは「③の切るパターン」です。それも「よほど重症で、かつ、状況がひっ迫しているときに限る」と思います。
たとえば筋腫が10㎝以上になってしまったとか、腫瘍マーカーが癌化懸念を明確に示しているとか・・。
逆を言えば、そういう状況でもないのに切ってしまうのは本当にナンセンスです。
中年以降、半数以上の方が抱えている問題に対し現状で行われている治療法は、活血という視点が欠けているので大ナタ(大げさ)すぎると思います。
もっと体に優しく、自然に治す方法の選択がいいと思います。