人は中年期を迎えると、社会とのコミットメントや”しがらみ”が増えたりして大変ですよね。会社勤めなら立場が上がりつつも責任も増え、家庭では子供の教育問題などいろいろと大変になってくるものです。
そんな中、体だって衰えるし、やることはどんどん増えて大変なんだから「リラックスは大事」というのは皆さんもよくお分かりになっていると思います。
今回はそういったことをありきたりの話ではなく、肉体側から考えてみたいと思います。
このブログの主旨であるのですが人は更年期になると女性でも男性でも性ホルモンが減少してきます。
女性は閉経を迎えるのでその減り方は急ですが、男性も緩やかに減っていきます。
減り方が急激でもゆっくりでも、体内で性ホルモンが足りなくなってくると脳がそれを増やすよう興奮しやすくなってきます。その段階で同時に不定愁訴や高血圧などの更年期症状が多くなるわけです。
小さなことにイライラしたり、深く眠りにくくなったり、疲労感がたまったり・・・多かれ少なかれいろいろと出てきますよね。これみんな脳の興奮からくる自律神経の交感神経の慢性的な緊張状態なんです。(いわゆる熟年離婚の遠因にもこれがあると思っています)
このように更年期に近づくにつれ、多くの人は「脳や自律神経は興奮しやすくなる」という現実があるのです。
だから、更年期世代は「年を重ねるにつれ自分の用事がどんどん忙しくなるという社会的なこと」と
「体が衰えつつも脳や神経が興奮状態になってくるという肉体的なこと」の
板挟み状態になっているです。
体内で起きている現実を客観的に知ることができれば、更年期世代は「脳や神経の興奮を鎮めるようなリラックスを生活に取り入れる」ことがとても大事になるのです。
「リラックスなんてしたくない」なんていう気持ちの忙しい人は、好きなことをしたりして気分転換するのもいいと思いますよ。
結論はありきたりですが、その経緯を知っておくとよりご納得していただけるでしょう。