中高年になって子宮の病気に悩むことも多いかと思います。
内膜症、筋腫、腺筋症などこれらの病気はエストロゲンが原因と言われています。
私は漢方の人間なので現代医学からみればトンデモな人間ですが、
この件に関しては現代医学こそがトンデモなお話しなんです。
その理由は、筋腫、腺筋症などは中年以降多く形成されます。40代を過ぎれば1/3以上の人にみられるとも言われています。そしてその主な原因はエストロゲンの過剰分泌と言われています。実際閉経を過ぎればエストロゲンが激減するので筋腫や腺筋症は小さくなっていきます。
しかし、よ~く考えてみましょう。そもそもエストロゲンを分泌するのは卵胞ですよね。そしてそれが活性化してる年代ならば当然分泌も盛んです。
グラフのようにエストロゲンのピークは20代ですよね。そして30歳を過ぎると急速に減少していきます。これは妊娠の確率にも当てはまります。不妊治療では某大手クリニックなど適応年齢の上限を30代前半で区切るところもあるそうです。
一方、筋腫や腺筋症の好発年齢は黄色マーカーのような30・40代以降から閉経前までとなっています。
また筋腫や腺筋症は早い人では「数ヶ月で数センチ大きくなった・・」なんて言うこともザラです。
ここから言えるのは、エストロゲンのピーク年代と筋腫・腺筋症の好発年代に10年程度のタイムラグ(時間差)があるということです。
つまり、筋腫や腺筋症の原因がエストロゲンであるならば、分泌がピークである20代が好発年齢だっておかしくないですよね。みんながみんな筋腫の成長に10年以上かかるわけではなく、実際数ヶ月で急成長する例もたくさんありますから、その理屈に矛盾はないと思います。
しかし10年程度の誤差があるのです・・・。
どうしてなのでしょう?
現代医学はそこを説明せずにただ「エストロゲンが主因」と決めつけているからトンデモなのです。
そこで何が言えるかといいますと筋腫や腺筋症の原因はエストロゲンの過剰分泌ということ以外にももっと大きな原因があると考えられませんか?
そこで現代医学からみればトンデモな漢方の人間がお答えします(笑)。
それは血液の循環です。血液の循環は、コレステロールなど血液の質の問題、そして血管壁の劣化・神経の慢性興奮による収縮など構造の問題から中年以降徐々に悪くなってきます。
するとどうでしょう?若いうちは子宮内の血管をサラサラ流れていたエストロゲンが、年をとるにつれドロドロと巡りが悪くなってくると組織にへばりつきやすくなります。
実は子宮という組織側から見れば「流れるエストロゲンの量の問題」ではなく、「組織にへばりつくエストロゲンの量の問題」のほうがリスクなのです。
ここまで言えばどうでしょう?
筋腫や腺筋症は「エストロゲンの過剰分泌が原因」というのは実は誤りで、「血の巡りが悪いときにおこる組織内へのエストロゲンの停滞が原因」であるといえるのではないでしょうか?
現代医学ではそこがわからないから、ホルモン剤を使って「エストロゲンの全体量を減らす」という愚かなことをしているわけです。
ねっ、トンデモでしょ?(笑)
では、漢方ではどうするか?
そこで活血ということを行います。活血というのは生薬の力を使って血液の巡りをよくすることです。このやり方は現代医学の概念にはない漢方独自のものです。
そしてこれをやれば、
「組織にへばりつくエストロゲンが減る」→(原因の除去)
「筋腫・腺筋症リスクが減る」→(現象・経過)
「改善や予防につながる」→(よい結果)
となるわけです。
これは、筋腫、腺筋症、卵巣嚢腫、内膜症、乳がん、子宮体がんなどエストロゲンが原因といわれる生殖器の病気のほとんどにあてはなることです。
滞っている血液を流してあげればいいんです。
これで子宮の困難な問題の多くは解決します。
難しい化学的な薬物を考える前に、自然治癒力を信じましょう。