53歳、子宮筋腫は約30cm。下腹部から右の肋骨付近まで大きくなり、強い腹部の張りに加えて、便秘、頻尿、腰痛がありました。53歳で閉経も近い年代でしたが、月経は2〜3か月おきに続いており、筋腫も大きくなっていました。
ご本人が特につらく感じていたのはお腹の張りで、「どんどん大きくなっているので、できれば小さくしたい」という希望がありました。

この症例では、筋腫の大きさだけでなく、53歳という年齢、まだ月経が続いていること、腹部の張りや圧迫症状などを合わせて考えながら漢方を組み立てました。閉経が近い年代でも、月経が続き、筋腫が大きくなっている場合があります。そのため、年齢だけで「もうすぐ閉経だから」と判断せず、子宮の状態や体全体のバランスを見ることが大切だと考えています。
漢方を服用して1か月ほどで、まず腹部の張りが軽くなりました。2か月目には出血があり、その後さらにお腹が楽になったとのことでした。5か月目には、それまで続いていた張り感は消失し、右の肋骨付近まで感じられていた腹部の膨らみも、へその辺りまでになりました。
50代前半の子宮筋腫では、「閉経が近い」という年齢だけで判断するのではなく、月経の状態、筋腫の大きさ、出血、貧血、圧迫症状などを合わせて見ることが大切です。特に大きな筋腫では、何cmあるかだけでなく、張り、便秘、頻尿、腰痛など、日常生活への影響も重要です。
※この症例は一例であり、経過には個人差があります。漢方服用中も婦人科での定期検査を続けてください。
執筆・監修:貴島篤彦
薬剤師/スコヤカ薬局代表
子宮筋腫を中心に漢方相談に従事

