更年期で色々なトラブルを抱える方にとって、今はいろいろな選択肢があります。
多くの方は、まずは健康食品や漢方薬を選択されているのではないでしょうか?
ネットで検索しても様々な情報がありますが、営業上それぞれの存在を主張することになるので冷静な判断はしにくいですよね。
そこで今回は、ちょっと視野を広めて健康食品と漢方薬の違いついてお話しさせていただきます。
そもそも健康食品はサプリメントとも言いますよね。サプリメント(supplement)つまり有効成分や不足している成分を体内に補給するするものです。
それによって健康が維持されたりしますが、病気を治す作用はありません。
更年期障害でよく使われるものは、エクオール、大豆イソフラボン、プラセンタ、田七人参、スッポン、マカなどがそれにあたりますよね。
これらは日常摂っていると症状改善に役立ちますが、摂らなければもちろん役立ちません。ですからそれらの成分が体内に存在することが大前提なんです。
一方、漢方薬はどうでしょう?漢方薬は生薬の集合体です。それの意味するところは、何か足りない成分を補うとか、有効成分を補給するという部分もありますが、より重要なのは、それらの「成分が漢方の経験知識を使って細胞の異常活動を是正してくれる」ということなんです。
ですから、ケースバイケースではありますが、漢方薬は飲んでいるときのみに効くのではなく、数ヵ月間飲んで異常が改善されれば、その後飲まなくてもその改善状態が維持できるのです。ですから病気を治す作用があるといえます。
このように本来は健康食品と漢方薬はその目的が違うものです。
わかりやすく言えば、両者とも健康を維持する部分は一緒ですが、病気を治すか治さないかが大きな違いなんですね。
しかし、売り手自身がこの区別をできていないことが多く、使う方にとっても正しい情報が行き届いていないことが多いようです。ですので、もし漢方薬の使用を考える場合、健康食品的に売っている所ではなく、治す目的で売っている所からご利用されるのがいいと思います。