さて、前回
のつづきです。
要約すると、
「ホットフラッシュは3つの要因で起きているのに、1つの要因にしか対処していない。」
重症でなかなか治らない場合、これが治りにくくしている原因です。
3つの原因に対する、それぞれの治療を3つのオモリを持つことに例えてみましょう。
この方の「右手で5㎏のオモリを一気に3つもつ」のと、
「両手と頭に載せてそれぞれ1つずつ持つ」のとどちらが楽でしょう?
そうですね。右側の方が簡単に持てますよね。
あくまでイメージなのですが、治療もこのようなことが言えないでしょうか?
「エストロゲンの補充のみどんどん強く、多くしていく」のと
「エストロゲンの補充だけではまかなえない、他の原因にもそれぞれ治療していく」
このようにできれば治療は効率的にできるようになります。
少なくとも、より改善に近づくことができます。
こうした考えで生まれたのが「スリーポイント」という漢方改善法の概念なんです。
こうして書くと「これで万事一発で完全治癒!」などと思われてしまうかもしれませんが、それは過度な期待です(笑)
更年期障害はある意味、生理現象であり、ゆっくりとした体質の変化でもあります。だから「それを完全否定して何事もなかったようにする」なんてなかなか難しいです。(脳には脳の正当な理由がありますのでわかってあげてくださいね!)
では、どうやるか?というと、逐一この改善方法を利用するのです。
例えば、まず3ヶ月やって「ひどいホットフラッシュ」を当面治める・・、その後、数カ月後にまたでてくるようなら、もう1,2ヶ月やってみる・・。といった感じで年に数回のペースで1、2年くらい行っていくのがよいやり方です。