年齢 50歳
筋腫 漿膜化筋腫、2個が合わせて13cm
主な症状 お腹の張り、高血圧、眼圧上昇
服用期間 10か月
●概要と治療方針
50歳の女性で、身長163cm、体重45kg。血圧は140ほどで、眼圧もやや高めの方でした。
もともと2つあった子宮筋腫が次第に合わさるように大きくなり、前年には11cmだったものが13cmまで拡大していました。それまで半年間、他店様で動物系の生薬を中心とした活血の漢方薬を服用しておられましたが、検査でさらに大きくなっていることを指摘され、当薬局にご来店されました。

●症状の変化やその後の経過
筋腫は子宮の外側に向かって大きくなる漿膜下筋腫でした。症状は、生理前のお腹の張りが少し強くなった程度です。筋腫の位置が子宮の外側のため、出血などの症状が出にくく、大きくなっていても本人があまり気づかず、検査を受けて初めて驚くことも多いです。
「これ以上大きくなったら手術と言われて怖いので、できれば小さくしたい」とのご希望でした。
50歳という年齢から、閉経前の今の時期にできるだけ筋腫を小さくしておくことを目標に漢方を開始しました。
服用1か月後には肩こりが軽くなり、2か月目には血圧や眼圧にも低下がみられました。3か月目頃からは、ご本人が「以前より筋腫が柔らかく、お腹の奥の方で触れるようになった」と感じるようになり、その後も良好な状態を維持されました。
その後、徐々にひとつの塊のように触れていた筋腫が分かれて感じられるようになり、お腹もさらに柔らかくなったとのことでした。10か月で服用を終了されました。
🌸専門家としての総括
このご症例からわかるように、漿膜下筋腫は症状が軽くても大きくなっていることがあるということ、また漢方も単に活血の生薬を使えばよいわけではなく、その方の年齢や体質、筋腫の状態を見ながら組み立てることが大切だと考えています。
※この症例は一例であり、漢方による経過には個人差があります。大きな筋腫や尿路への圧迫が疑われる場合は、医療機関での検査・経過観察を継続することが大切です。
執筆:貴島宏斗(薬剤師)
監修:貴島篤彦(薬剤師/スコヤカ薬局代表)

