年齢 50歳
筋腫 最大14cm
主な症状 頻尿、お腹の張り、腰痛
相談時 手術をすすめられていた(腎機能への影響を指摘)
服用期間 5か月
50歳の女性で、下腹部に約14cmの子宮筋腫がありました。
すでに1年半ほど月経がなく、閉経していると考えられる状態でしたが、筋腫は小さくならず、むしろ大きくなっていました。
頻尿、お腹の張り、腰痛もあり、医療機関では筋腫による尿路への圧迫と腎機能への影響を指摘され、手術をすすめられていました。
「できれば筋腫を小さくして、手術を避けたい」
そのようなご希望で、漢方を始めることになりました。
🌿 まず何を優先したか
筋腫の大きさそのものより、日常生活で今つらい症状のほうを先に見ていくことにしました。
閉経しているにもかかわらず筋腫が小さくならず、圧迫による症状が出ている状態です。まずはお腹の張り、頻尿、腰痛がどう動くかを、ひとつずつ丁寧に確認していくところから始めました。
🌿 判断の材料になったこと
この方は仕事上のストレスが非常に強く、体調の変化にもストレスの影響が大きいと考えました。
そのため、筋腫だけを見るのではなく、全身の状態やストレスによる影響も含めて漢方を組み立てていきました。

🌿 組み立てと、途中で変えたこと
服用1か月ごろ
お腹の張りが減り、頻尿や腰痛も改善してきました。
2か月目
さらに楽になり、ご本人からも「筋腫が下のほうに移動したように感じる」とのお話がありました。
その後、転倒して足を骨折されました。強いストレスが重なった時期には、一時的に再びお腹の張りが強くなりましたが、そのまま漢方を継続しました。
🌿 その後
5か月目
再びお腹の張りが軽くなりました。血液検査では、クレアチニンが 0.85mg/dL から 0.71mg/dL へと低下していました。
🌸 この症例のポイント
閉経すると子宮筋腫は自然に小さくなることが多いのですが、すべての方が同じ経過をたどるわけではありません。
- 閉経後でも大きな筋腫が残る方
- お腹の張りや頻尿が続く方
- 腰痛など圧迫による症状が出る方
もおられます。
この方では、ストレスによる体調の変化も考慮しながら漢方を続けることで、症状の面でも検査値の面でも変化が確認できました。
大きな筋腫の場合は、筋腫の大きさだけでなく、日常生活でどのような症状が出ているのか、体全体がどのような状態にあるのかを見ることも大切だと考えています。
※この症例は一例であり、漢方による経過には個人差があります。大きな筋腫や尿路への圧迫が疑われる場合は、医療機関での検査・経過観察を継続することが大切です。
執筆・監修:貴島篤彦
薬剤師/スコヤカ薬局代表
子宮筋腫を中心に漢方相談に従事

