年齢 45歳
筋腫 巨大・25cmほど
主な症状 頻尿、お腹の張り
相談時 地元の医療機関で漢方を服用していたものの、半年ほどの間に筋腫が急速に大きくなってしまった
服用期間 5か月
🌿概要と治療方針
45歳の女性で、下腹部に多発性の子宮筋腫があり、全体では25cmほどの大きさになっていました。半年前から急に大きくなり、頻尿やお腹の張りも強く感じるようになっていました。
「できれば手術は避けたい。漢方で少しでも筋腫を小さくしたい」とのご希望で、漢方を始めることになりました。
これだけ大きく、しかも短期間で急速に大きくなっている場合は、まずこれ以上大きくなる流れを抑えることが大切です。
ただし、子宮筋腫は大きさだけを見て漢方を決めるものではありません。月経の状態、冷えやのぼせ、胃腸の働き、むくみ、体力など、全身の状態を確認しながら漢方を組み立てていきます。

🌿判断の材料になったこと・経過
この方は北海道にお住まいでしたので、直接お会いすることはできませんでした。そのため、お電話で体調や月経、お腹の張り、頻尿などの変化を細かく確認しながら、その都度調整していきました。
服用開始から1〜2か月は、目立った変化はありませんでした。しかし3か月目になって、「以前より小さくなった感じがする」とのお話がありました。その後も少しずつ小さくなり、急に大きくなることもなく、状態は安定していきました。
そのまま経過を確認し、5回目でいったん漢方を終了しました。
🌿専門家としての知見・総括
巨大な子宮筋腫でも、大きさだけで漢方治療をあきらめる必要はありません。また、最初の1〜2か月で変化がなくても、その後に動き始めることがあります。
45歳では閉経までまだ時間がある場合も多いため、小さくなった後も再び大きくならないよう、年に数回漢方を服用するなど、その後の管理も大切だと考えています。
※この症例は一例であり、漢方による経過には個人差があります。大きな筋腫や尿路への圧迫が疑われる場合は、医療機関での検査・経過観察を継続することが大切です。
執筆:貴島宏斗(薬剤師)
監修:貴島篤彦(薬剤師/スコヤカ薬局代表)

